お疲れ様です。コラムをご覧いただき、ありがとうございます。
紬マネージメント株式会社の代表 河村一と申します。
このコラムは、会社経営のあるある 困りごとの知恵袋と題しまして、経営のヒントや私が日常生活の中で素直に感じたことを、必要な方にお届けするコラムとなります。
宜しくお願い申し上げます。
個人事業主・法人企業どちらにも現金勘定は存在します。
会計の勘定には一つ一つ意味があるのですが、特に現金勘定に関しては、
現物主義と履歴管理の徹底が必須事項になります。
特に、現金商売の事業者の方は注意が必要です。
というのも、お金の存在がレジの中の売上金・釣銭・売上計上した電子マネーの金額・小口現金と姿を代えて存在しています。
備品を購入したり、仕入の支払い集金を支払ったりする場合もあることでしょう。
その現金管理を怠けると、必ず現金差異が発生します。
その金額は年商に比例して大きくなり、現金過不足が100万単位で年間発生するなんて
ことも目のあたりにしてきました。
現金差異が発生しその金額が100万単位ならずともこの差異は、役員貸付金として
処理されます。簡単に言うと役員が会社からお金を借りた事にするという事です。
借りたお金は返さなくてはいけないので、役員(社長)は会社に対して返金をしなければいけません。
私のお客様で、税理士事務所に会計入力を丸投げしていて、この現金差異を長年役員貸付金で処理され、会社の資金繰りの為に自己資金を貸し付けた会社経営者がいらっしゃいますが、前期の決算で現金差異をこの貸し付けで返済に充てられたパターンがあります。
会計事務所の言い分としては、「何度も現金管理を是正しましたが、改善されませんので、
現金差異は貸し付けで相殺させて頂いています。」との事だった。
確かに、是正しない経営者も悪いが、しっかりとした改善指導を施したかは疑問であります。
結局のところ、税務調査が入った場合に自分たち(税理士事務所)の立場を守る為の
行為にしか私にはみえません。
いくら、安く会計入力をやってくれるからと言っても、これでは安物買いの銭失いです。
経営者はあらゆる責任がご自身に課せられますが、現金管理はその第一歩と言っても
過言ではないと私は思います。
創業当時は新規開拓について必死になるのは当然ですが、
ある程度、会社が大きくなる前に自身の会社の状況を見直す必要があります。
強くその事をお勧めします。
気が付いた時には、現金差異だけではなく、会社の経営そのものが危ういなんて事に
繋がりかねません。
本日もありがとうございました。
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