【急成長!ベンチャー企業の財務経理の立ち上げ Vol2】

お疲れ様です。コラムをご覧いただき、ありがとうございます。

紬マネージメント株式会社の代表 河村一と申します。

このコラムは、会社経営のあるある 困りごとの知恵袋と題しまして、経営のヒントや私が日常生活の中で素直に感じたことを、必要な方にお届けするコラムとなります。

宜しくお願い申し上げます。

今回は私が経験した、ベンチャー企業であった事をシリーズでお届けします。

前回に続くお話になります。

前年度の年商1億2千万円に対して、今年度年商予想2億円 売上構成比率 レンタルオフィス約18% 貸し会議室事業約75% 広告代理店事業約7% 年商が2倍になった要因は、貸し会議室事業の施設数の増加に伴う利用顧客の増加でした。この貸し会議室事業の売上増加に対応できる社内整備が行き届いていない状態で突っ走りだしたのがマズかったのだと、今振り返っても痛感しています。

その会議室事業の月間請求書発行枚数約2000通 この請求書は個別請求発行で、日常業務のルーティーンで請求書発行が第一優先で行われていました。

財務経理の責任者に着任した時は、私ともう一人の優秀な部下が日中の大半を請求書発行に費やしても、その日のうちに発行業務が完了しない!なんてことは日常茶飯事です。

その理由は、過半数が新規のお客様で請求書を発行する前段階に請求書発送先住所の登録、請求先名の登録など個人や団体の申し込みが過半数であったため、登録内容に気をつかう案件も多く、ただ単に請求内容を入力すればよいといった内容ではないため、1件入力するにも時間がかかる作業内容でした。

それじゃ、どうやって請求業務を正常化して、さらに半年も入力されていない試算表を仕上げる事ができるんだよ!って思われるかもしれませんね。

そうなんです、普通に作業しても終わらないし、できない事だらけで誰もが嫌になって放り投げたくなる状況でした・・・。

多くのベンチャー企業の悩みの一つでもある、売上規模は増加するが社内のインフラ整備が追い付かず、特にバックヤードの事務的作業は手作業頼りで非常に効率が悪い状態で物事を進めていかなくてはいけないという事態に現場は苦しんでいました。

当時、私たちがよく言っていた言葉は『選択と集中』というキーワードです。

資金も潤沢にあるわけでもない、人材も豊富に在籍するわけでもない、設備投資(バックヤードシステム)を導入するほどの資金計画も立てにくい(借り入れできるなら売上増加の目的で施設を増やしたり、施設の修繕費に充てたいという優先順位がある)このような状態の中で、私たち現場の人間は限られた自分たちの『時間』を有効に使う事が最も大事な事だと、段々と気が付いていきます。

この『時間』の使い方は次回のVol3にてご紹介したいと思います。

本日もありがとうございました。

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この記事を書いた人

長く企業の財務経理の現場に携わる中で、数字こそ経営状況が表れると切実に感じております。数字と密に接してきた経験を活かし、数字を通して会社の状況を的確に判断し、解決策を講じられると思っております。

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